
短い答え
ジェネレーターという言葉は、まったく違う2つの道具に使われています。1つは文章の説明から画像を作るもので、過程に実在の人は登場しません。もう1つは、すでにある誰かの写真を受け取って一部を描き替えるものです。どちらも似た拡散の仕組みを使いますが、入力が違い、残る痕跡が違い、日本での法的な位置も違います。
この名前を使っているサービスの全体像はDeepNudeの名前を使う十数のサービス、なぜ製品名が分類名になったのかは名前だけが残った理由にあります。
2つの道具、1つの言葉
文章からの生成と、人の写真の加工
宣伝ページが両者を分けないのは、あいまいな1語のほうが正確な2語より多くの検索を拾うからです。並べると違いが見えます。
| 比べる点 | 文章からの生成 | 人の写真の加工 |
|---|---|---|
| 渡すもの | 文です。端末からファイルは動きません。 | 特定の人の顔と体が写ったファイルと、その中の付随情報。 |
| 結果に出る人 | 誰も特定しない、組み立てられた顔。 | 元の写真の人物で、他人が見て分かる特徴が残ります。 |
| 移動するデータ | 指示文、時刻、アカウントの識別。 | 左に加えて、識別できる人の画像。日本ではその人の個人情報です。 |
| 請求できる人 | 個人として害を受けた人はいません。残るのは中身についての規制です。 | 画像の中にいる人。被害者であり、同時に本人としての請求権も持ちます。 |
| サービス側の確認 | 語句のフィルタと、特定の主題の拒否。 | 顔のフィルタ、年齢の推定、一部では人の目による確認。 |
見落とされやすいのは3行目です。説明文を送るのは自分の書いたものを送ることですが、写真を送るのは他人のデータを、その人と何の関係もない第三者のサーバーへ渡すことです。個人情報保護法(個人情報保護委員会)の定義では、特定の個人を識別できる情報は個人情報にあたり、顔の写った画像はその典型です。サービス側から見れば2つは同じ取引で、同じように課金されます。法律の側から見ると、まったく同じではありません。
中で動いている仕組み自体は同じ系統で、拡散と領域の描き直しです。その分解はAIと付いたサービスの違いにあります。
画面の裏側
実際に動いているのは誰のモデルか
この分類でモデルを自分で学習しているサービスはほとんどありません。売っているのは画面とアカウントとアクセスで、エンジンは他社から借りて単位で転売しています。
いちばん分かりやすい例は、この点をいちばん率直に書いているサービスです。WaveSpeedはモデルの作り手を装いません。他社が作った画像・動画・音声のモデルを1000以上、実行単位で貸し出し、目録と価格はアカウント開設前に読めます。規約はそれらを第三者の提供物と呼び、利用者とモデル制作者の間の契約に自社は当事者ではないと明記しています。
この構造は見た目より一般的です。小さなサイトが最高のモデルをうたうとき、その背後にあるのはたいてい競合と同じ汎用モデルで、外部の接続経由で呼ばれ、新しい価格で包み直されています。サービス同士が似て感じられるのも、欠点の出方が似ているのも、ある日ひとつの機能が予告なく消えるのも同じ理由です。消えたのは自社のコードではなく、上流で止まったモデルへの接続です。
一緒に借りられるもの
- 自前のGPUなしで大きなモデルの性能が使えること。この分類の小さなサービスが存在できる唯一の理由です。
- 更新が上流で起きるので、利用者は何も入れずに新しい版になります。
- 率直な転売業者では、単価が登録前に読めます。上流の価格に利幅を足しただけだからです。
- モデルの目録を1か所で比べられるので、1つの主張を信じるしかない状態から抜けられます。
借りられないもの
- 結果への責任。WaveSpeedの規約は同意のない裸体の生成を禁じる一方、出力を監視しないとも述べています。
- 目録の安定。1つのモデルが止まれば、その上に組み立てたものは中身を失います。
- モデル制作者の規約からの自由。交渉していなくても、読んでいなくても拘束されます。
- 結果について苦情を言う宛先。大きな企業のモデルには報告の窓口がありますが、転売業者にあるのはメールの箱1つです。
率直な転売業者とそうでない業者を分ける問いは1つです。モデルの名前と持ち主を書いているかどうか。書いている側はアクセスを売っていると自覚しています。書いていない側は、エンジンが自社のものだという印象を売っています。名前で並べた一覧は代替として名前が挙がるものにあります。
3つの確認
アカウントを作る前に読めること
どれも公開文書にあり、写しても保存してもよく、トップページの作例より役に立ちます。
何が1回の実行なのか
先に読むべきは値段ではなく、どの動作が課金の引き金かです。Ainudezは料金ページでいちばん明確に書いています。生成はすべて数えられ、すでにある結果の顔を直すだけの場合も含まれます。つまり手直しは失敗の訂正ではなく、満額の新しい仕事です。
この規則には宣伝ページに出ない帰結があります。拡散はランダムな点から始まるので、同じ入力の2回は違う結果になり、1回目で止まる人はほとんどいません。1枚の実費は単価に納得までの回数を掛けたもので、その回数は本人にしか分かりません。保存の側の条件は画像の保存期間にまとめました。
翻訳されない文書
Ainudezは画面を複数の言語で表示しますが、法的な4つの文書、つまり規約、プライバシーポリシー、価格の条件、削除の手続きは英語だけで出ています。この型は同種のサービスのほぼ全部で繰り返され、日本語のボタンが並んでいる場合も同じです。
差が重いのは、それが些細に見えるからです。翻訳されているのは勧める部分で、翻訳されていないのは拘束する部分です。カード番号を入れる前に1ページしか読む時間がないなら、読むべきは翻訳されていないほうです。ログインの前後で何が変わるのかはログインの前後で変わることにあります。
結果をどう扱ってよいか
この部分はほとんど読まれず、1社では自社の使い方の案内と真正面から衝突しています。UndressHerのトップページは手順を3段階で説明し、3段階目は端末への保存です。同社の規約は、結果の画像のダウンロード、共有、配布を明確に禁じ、利用はプラットフォーム内に限り、違反はアカウントの停止と法的措置につながりうると警告しています。
トップページの案内に従った人は、ログイン時に同意した契約を自動的に破ることになります。文書が食い違うとき、争いで使われるのは誘う側ではなく拘束する側です。呼び名がどう増えていったのかは呼び名が増えた理由にまとめました。
よくある質問
2種類のジェネレーターについて
答えの根拠は各社の公開文書と法令の条文で、試用ではありません。
文章から作った画像なら問題ありませんか
実在の人がいなければ、その人についての層は動きません。ただし中身についての規制は残ります。刑法175条が対象にしているのはわいせつな記録の頒布と公然陳列で、作られ方を問いません。架空であることは自由を意味しません。
1つのサービスで両方できますか
できますし、多くがそうです。画面は2つのタブが並んだ1ページで、法的な文書も両方に共通の1組です。分けて考える必要があるのは結果のほうで、文書は分けてくれません。
出てきた画像は誰のものですか
同意した規約によって変わり、答えは一様ではありません。広い利用権を与えるところもあれば、ダウンロードと配布を禁じるところもあります。確かめる方法は、出力に関する権利の条項を自分で開くことだけです。
違うサービスの結果がよく似ているのはなぜですか
エンジンが同じことが多いからです。多くのサイトが同じ汎用モデルを外部の接続で呼び、自社の名前と価格で売り直しています。結果が似ていることは、その事実についていちばん正直な手がかりです。